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カーボカウント Q&A No.4

ドクターコラム

「カーボカウント(カーボカウンティング)を始めよう」

カーボカウント(カーボカウンティング)は初級者用(基礎編)から上級者用(応用編)まで、目的に応じてどのレベルでも実践できます。
上級者用(応用編)はインスリン治療、特に速効型や超速効型インスリンを使っている方のためのものです。
カーボカウントすることにより合理的に適切なインスリン量を推測できます。私はこれがカーボカウントのもっと強調されてよい特徴と思っています。

さあそれでは基礎編から始めましょう。
ここではアメリカ糖尿病協会が発行している‘糖尿病患者のためのカーボカウント完全ガイド’にしたがって案内していきます。米国の糖尿病患者を対象とした本です。翻訳が医歯薬出版株式会社からでています。カーボカウントを始める方に推薦いたします。
ステップ1 : 食事を記録する
3日から7日間朝食、昼食、夕食に食べたものを食事日記に記録しましょう。できるだけ量も記録しましょう。
ステップ2 : カーボ(炭水化物)含んでいる食品を見つけましょう
つけた食事記録をふりかえりカーボを含んでいる食品に○をつけましょう。
どのような食品にカーボが含まれているかは前々回の院長コラムを参考にしてください。
ステップ3 : 食べた炭水化物を数える

日本ではこのステップがもっとも難しいかもしれません。標準的な交換表を用いた食事指導では教えない からです。 とりあえず医薬ジャーナルから出ている
‘糖尿病患者のためのカーボフラッシュカード’が役に立つと 思います。
ステップ4 : 観察しましょう
どれくらいのカーボをとっていたか観察しましょう。
そして例えばある日の朝食のカーボ量が多く他の日の朝食のカーボ量が少なければ大体同じカーボ数に なるようにしましょう。
ステップ5 : 食べているもののカーボカウントに慣れましょう
このステップはわかりにくいかもしれません。
例えば夕食の献立のパターンは季節により変化はあっても大体決まっています。それによって個人のカーボカウントのデータベースを作ることができます。
たくさんのデータベースが出来れば出来るほどカーボカウントは容易になります。
ステップ6 : どのくらいの炭水化物を食べるべきか?
中高年男性で一日摂取カロリー1600-1900kcalぐらいでしょうか?そして炭水化物は180-210gになります。
ステップ7 : 血糖記録と食べたものを調和させましょう
血糖記録と食べたものをつきあわせ血糖値が目標値に近づくようにカーボ量をコントロールします。
食事日記の書式、記録方法や食品に含まれる炭水化物の量のリストなどカーボカウントを実践するためには
いろいろなグッズが必要です。工夫を凝らしたグッズを用意しています。気楽に利用していただければと思います。

次回は応用編です。

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