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カーボカウント Q&A No.3

ドクターコラム

「カーボカウント(カーボカウンティング)のすすめ」

前回の掲載後次のような質問をいただきました。
‘高’炭水化物食にして血糖(特に食後血糖)が高くなったらどうしたらいいですか?
答えは単純です。‘中’か‘低’炭水化物食にすればよいのです。
同じ量の炭水化物を食べても血糖のあがる程度は人によって違いますので、目標の血糖値になるように
炭水化物の量を決めましょう。血糖を測定し実際に自分がどれくらいの炭水化物をとればよいか、主治医や
栄養士と相談して決めていくのがよいと思います。
血糖値によるフィードバックが適切な炭水化物の量を決めるのに大切です。

また、タンパク質と脂肪の効果は考えなくていいの?という疑問をお持ちの方もあると思います。
それではタンパク質と脂肪は血糖値にどのように影響するのでしょうか?
タンパク質は全カロリーの10-20%ぐらいを占めている場合ほとんど血糖値には影響しません。
しかしたくさん食べると(大きなステーキを夕食に食べた場合など)タンパク質の半分はゆっくりブドウ糖に
変わりますので4-8時間後に血糖が上昇します。
脂肪は8-16時間にわたりインスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)を悪化させるようで
遅れて長く血糖があがるようです。しかし、大事なのは血糖測定により影響を知ることと、それにより次に同じものを食べるときの対策を考えるというフィードバックです。
 

ここで話がそれるようですが、糖尿病の方には体重を測るのと同じように血糖値も測定していただきたいと思っています。ご自宅で簡単に血糖を測ることができます。
最近の血糖測定器は使い勝手もよくデザインのいいものがたくさんあります。
普及が進まないのは費用が割高になる点です。
インスリン治療をしていない方が自宅で測定する場合は自己負担になります。
(保険がききません)。
測定器の購入に大体8000円から10000円かかり、一回の測定に100円程度の試験紙が必要になります。
少し練習がいります。気軽に声をかけてください。

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