第8回 平成23年4月17日(日)<終了>
テーマ:「糖尿病と認知症」
講師:はやし神経内科
院長 林 理之 先生第8回健康教室では、
「糖尿病と認知症」をテーマに、認知症を専門に診ておられるはやし神経内科院長の林理之先生に講演をしていただきました。
現代では、70歳以上の10人に1人、 80歳以上の4人に1人が認知症と いわれています。 また、糖尿病であると認知症になるリスクが高くなることもわかっています。 その様な背景もあり、参加された皆さんは真剣に講演を聴いておられました。
林先生は、認知症のメカニズムや加齢に伴う物忘れのと認知症のもの忘れとの違い、糖尿病により認知症の発症リスクが増加する原因についてなど、具体的に、たいへんわかりやすく説明してくださいました。
現在、進行を止めることが期待できる薬が何種類かありますし、原因や予防についての研究も世界的に広く行われています。 ですが、根本的に治す薬や方法は今のところありません。
ただ、これだけ大勢の方が発症している時代。なったとしても、安心な社会を築くことが大切なのではないか、と先生は提言されていました。
認知症になった方はもちろん、介護される家族が、制度面でも精神面でもしっかりサポートされ、安心してゆったり暮らしいける社会、それはきっと、誰にとっても生きていきやすい社会だと思います。
(記事:看護師 日本糖尿病療養指導士 森上)