コラムCOLUMN

記事一覧

糖尿病の治療には、患者さんの自己管理はもちろん重要ですが、さまざまな医療スタッフのサポートも必須です。現在日本糖尿病療法指導士認定機構によって認定された療養指導士(CDE)が、糖尿病患者さんの医療サポーターとして活躍しております。しかし実際は、京都府のCDEは、京都府に在住の糖尿病患者さんに対して足りない状況です。

そこで日本糖尿病協会の支援を受けて、平成25年6月京都府糖尿病療養指導士(CDE京都)認定制度がスタートしました。資格取得・更新の手続きの負担が軽減し、より多くのCDE京都が活躍できるかたちになっています。

早速当院でも、4名のスタッフが資格取得に向けて第1回講習会に参加しました。講習会参加後、認定試験があります。更に患者さんへのサポートが充実するよう、資格取得を通して専門性を深めたいと思っています。(管理栄養士 田中) 

CDE

ミニテキストブック

カーボカウントのミニテキストブック
糖尿病食事療法にトライ -’カロリー’と’カーボ’の2正面作戦-』が完成しました!
 

糖尿病の食事療法というと、食品交換表に基づいた食事療法が主流ですが、血糖コントロールを良好にするには、炭水化物(カーボ)の量に注目することも重要です。そこで改めて、院長始めスタッフで糖尿病の食品交換表を用いた食事療法を見直しました。
見直せば見直す程、長い間支持されてきただけのことがあります。食品交換表の適正なカロリー摂取の設定法と栄養バランスの調整法は、病態ごとの食事療法に活用できるどころか、健康食にもなりうるとても優れた食事のあり方でした。
 

できれば、この食品交換表の良さを生かしつつ、血糖コントロールに影響する炭水化物量の調整を、無理なく導入できる方法はないかと考えました。また、だれでも簡単に調整できるようにしたいと思いました。
今回はこの2つのポイントを踏まえ作成した、ミニテキストブック『糖尿病食事療法にトライ -’カロリー’と’カーボ’の2正面作戦-』をご紹介いたします。
 

このミニテキストブックには2つの特徴があります。
まず1つめは、男女それぞれ1種類のみの「標準食」を設定しました。
男女それぞれ1日の必要総エネルギーです。
そうすることで、従来の個別の指示カロリーよりもシンプルで、導入がスムーズになります。
また、血糖コントロール不良で、標準食よりさらに炭水化物量を減らす必要がある場合も、調整がスムーズになります。
さらに、標準食は食品構成ごとに炭水化物量を表示しているので、モデルとなる食品構成から少々ずれた食事となる場合も、炭水化物量を主とした調整がスムーズです。
食品交換表に準じた食品構成なので栄養バランスも整います。
 

2つめは、利用する方の血糖コントロールの状態に合わせ、2段階構成にしました。
Step1でコントロールが十分な方もいれば、Step2まで進む方もいます。必要最低限の知識の習得にとどまるようにしています。
標準食より炭水化物エネルギー比が低い食事、[中]・[低]を設定し、Step2に進む方のみが習得するよう構成に工夫もあります。

献立例は、手軽な食材で簡単にできることにも配慮し、院長の奥様にご協力いただき、実際に調理、撮影して頂いた献立を掲載しました。
このように利用する方の理解のしやすさ、実践・継続を視野に入れて作成したミニテキストブックです。現在、糖尿病の食事療法をされている方、これから食事療法をされる方の、よい味方になればと思っております。
 

※この炭水化物(カーボ)を取りいれた食事療法は、栄養が実践・継続までお手伝いさせていただいております。お気軽にお声かけください。

(管理栄養士 田中)

糖尿病透析予防指導セミナーに参加しました

栄養士・サプリメントアドバイザーコラム

国立京都国際会館

毎回ご購読頂きありがとうございます。
管理栄養士の田中です。
平成24年度の診療報酬の改定において「糖尿病腎症の栄養食事指導料」が「糖尿病透析予防指導の評価」として認められました。透析予防を目的とした「糖尿病透析予防管理料」として算定されます。当院でもこの申請が受理され、管理料を算定できるようになりました。
チーム医療による指導方法を正しく理解、実施することを目的に、今回、日本栄養学会主催によるセミナーが国立京都国際会館にて開催されました。
今回医院を代表して、4月からスタッフに加わった看護師と共にセミナーに参加しました。
一緒に参加した看護師が、以下のように感想を述べてくれましたので掲載致します。

先日先生から糖尿病透析予防指導セミナーに参加する機会をいただき、医院を代表して行ってまいりました。
事例検討会では内容の濃い話し合いが行われたのですが、先輩方の専門的な意見に圧倒されっぱなしでした。しかし、これから勉強するためのモチベーション向上にもなりました。
糖尿病は新たな分野なので、勉強することがいっぱいの日々ですがこれからがんばっていこうと思いますので、よろしくお願いします。

第15回日本病態栄養学会年次学術集会に参加してきました。

栄養士・サプリメントアドバイザーコラム

1月14(土)15日(日)国立京都国際会館にて、第15回日本病態栄養学会年次学術集会に参加してきました。

印象に残ったのは、やはり糖尿病の食事療法で話題になっているカーボカウウント関連のワークショップです。会場いっぱいに立ち見のでる盛況ぶりで、関心の高さが一目瞭然でした。

このワークショップ参加の大きな収穫は、食品交換表とカーボカウントの明確な位置づけを再確認できたことです。

糖尿病の食事療法にカーボカウントを導入する場合は、まず糖尿病食の基本となる食品交換表に基づいた食事療法を実践し、患者さんの血糖コントロールの状態をみて、血糖の改善がみられない場合に、炭水化物量に重点を置いたカーボカウントを導入してゆくということです。

つまり、適正なエネルギーと栄養バランスの整った食事をして体重及び脂質管理をしていくのが「食品交換表」、血糖に大きく影響を与える炭水化物量で血糖管理をしていくのが「カーボカウント」ととらえ、食品交換表とカーボカウントの良さをうまく活用していくことが大切だということです。

そうすることで、食品交換表との関係性が曖昧であるために指導がスムーズに進まずない、導入のタイミングが悪いために患者さんが正確に食事療法を理解できない、などの理由で結果的に治療効果を下げてしまう欠点が是正されます。また栄養バランスが崩れる心配も少なくなります。

またカーボカウントの効果的な導入方法として、初回指導で表1、表2、表4の炭水化物を多く含む食品の説明、2回目の指導で表3、表5、表6の炭水化物をほとんど含まない食品の説明と、2回に分けるというお話がありました。

この導入方法は食品交換表とカーボカウントを切り離すことなく指導できます。また患者さんが炭水化物の種類や量を比較的無理なく理解でき、その後の指導もスムーズに運び効果的です。これはすでに当院では導入している内容で、現在カーボカウントの概念を盛り込んだミニテキストブックを作成中です。

実践につながる内容に納得できたのはもちろんですが、先生方の糖尿病治療への熱い思いが伝わり背筋が伸びる思いでした。

甲状腺腫瘍の話

ドクターコラム

皆さん、こんにちは。私は、中所英樹(ちゅうしょひでき)と申します。

私は、平成6年に京都大学医学部を卒業して、京都大学病院および静岡県立総合病院で内科研修を行った後、平成9年より京都大学大学院(内分泌代謝内科学講座)で内分泌代謝に関する研究に従事しておりました。
その後、大学での研究生活を離れ、平成17年に京都市立病院内分泌内科に赴任し、当時部長だった吉政孝明先生の下で、糖尿病、甲状腺、副腎疾患などの内分泌代謝疾患とともに、高血圧、高脂血症といった生活習慣病を中心に診察してきました。
また、京都市立病院では、心身症的な患者さん達との出会いが多く、患者さんの人生と病気が密着に関連していることを実感しました。そして、患者さんが、その病気をきっかけとして、生き方や考え方を見直していくことで、よりよい人生をすごされるようになることも経験しました。
そのような体験もあって、平成19年4月よりなかがわ中之島クリニックに勤務して、軽症うつ病や心身症の患者さんを対象とした心療内科の診療も行っており、また、平成21年より吉政医院で木曜日午後の診察を担当させていただいております。

今回は、甲状腺結節(甲状腺のしこり)に関して、書いてみたいと思います。

甲状腺は、首のつけねの前部中央にある臓器で、蝶々のような形をしています。普通の人は、甲状腺はほとんど触れませんが、首の皮下脂肪が少なかったり、甲状腺が腫れてきたりすると、甲状腺が外から触れるようになります。甲状腺が腫れる原因には、単純性甲状腺腫、バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)、甲状腺結節などがあります。

エコー最近は、健康診断で頸動脈エコーや頸胸部CTを行われるようになり、偶然に甲状腺結節を指摘される方が増えました。ただ、もともと健康な人でも、中年以上の方では、10人に1人ぐらいの割合で、甲状腺の中に結節を認めます。
また、甲状腺の結節の約90%は良性ですし、甲状腺がんは、ごく一部の甲状腺がんを除いて、全身のがんの中でも最も生存率のいいがんの一つです。
したがって、偶然に甲状腺に結節を指摘されても、あわてずに落ち着いて対応していただければ、と思います。

甲状腺結節が見つかったとき、一番の問題は、結節が悪性かどうかを見極めることです。結節の良悪性を診断するのに一番いい検査は、結節から注射器で細胞をとってきて調べる穿刺吸引細胞診(FNA)です。どんな甲状腺結節の場合に、FNAをおこなうか、については、日本甲状腺学会が甲状腺結節取り扱い診療ガイドラインを作成中です。現在の所、充実性結節(結節内が細胞でつまっている病変)の場合、10mmを超える結節のうち超音波検査で悪性を疑う所見がある結節については、FNAを施行するべきであり、嚢胞性病変(結節内が液体状になっている病変)の場合は、最大径が20mmを超える病変や、嚢胞内部に10mmを超える充実部分がある結節については、FNAを施行すべきである、とガイドライン作成委員会から経過報告されています。

当院でも、私の診察時間帯(木曜日午後診)で、FNAを行っております。具体的には、患者さんにベットで横になって頂いた状態で、私が甲状腺の超音波検査をしながら、甲状腺結節に細い注射針を刺して、結節内の細胞を採取します。麻酔も不要で、10〜15分程度(針を刺している時間は10秒程度で、止血のために穿刺部を数分圧迫します)で検査は終了します。検査時で気をつける合併症は、出血、声がかれる(声帯を動かす神経に針先が触った場合)などがありますが、発生率はごくまれであり、当院では今まで後遺症が残るような合併症がでたことはありません。
また、検査終了後から、日常生活は普通に過ごしてもらっても大丈夫です。
なお、採取した細胞の中にがん細胞がないかどうか、病理専門医に判断してもらいますので、検査結果がでるのに1週間程度かかります。

甲状腺結節のFNA検査を希望される患者さんは、ご遠慮なくご相談下さい。
ただ、通常の外来に比べると診察時間がかかりますので、あらかじめ外来受付でFNA検査希望とお伝えの上、診察予約を取っていただけると助かります。

日本糖尿病療養指導士制度について

糖尿病療養指導コラム

日本糖尿病療養指導士をご存知ですか?

その制度や役割について紹介します。

 

≪日本糖尿病療養指導士とは≫

糖尿病患者さんの療養指導に従事する医療スタッフに、日本糖尿病療養指導士認定機構が与える資格です。一定の経験を有し試験に合格した看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士に与えられます。日本糖尿病療養指導士に認定されるということは、糖尿病の臨床における生活指導のエキスパートであることを意味します。

(日本糖尿病療養指導士認定機構パンフレット, 日本糖尿病療養指導士受験ガイドブック 2007)

 

≪なぜ療養指導が必要なのでしょう≫

それは、糖尿病が「自己管理する病気」だからです。

糖尿病の治療目標は、良好な血糖コントロールを維持し、合併症の発症、進展を防ぐことです。そのためには、基本となる食事・運動・薬物療法を、患者さん自身が主体的に自己管理しなければなりません。しかし、日常生活でそれを継続していくのは難しいことです。そこで、療養指導士は患者さんの自己管理を援助します。それぞれの職種の専門的立場から、チームで、患者さんの療養生活をサポートします。

 

≪当院では独自に作成したテキストを使って患者さんをサポートします≫

当院では、初めて糖尿病と指摘された方には、独自に作成したテキストを使用し自己管理に必要な基本的な内容を説明しています。 日常生活での疑問や不安も気軽に相談して頂ける体制を整えております。

 

日本糖尿病療養指導士制度について

「いつまでもデブと思うなよ」 岡田斗司夫 著

栄養士・サプリメントアドバイザーコラム

 この本ではレコーデイング・ダイエットと称して、「食事記録する」ことを積み重ね、食行動を自分で管理できるようになるのが目的のダイエット法が紹介されています。

 その中味というと・・・筆者の元体重117kgから現体重67kgまで、1年で50kgの減量成功という実体験を軸に、筆者が苦手な運動(ある段階まで)や食事を我慢する(単一の食事で総カロリーを減らす等)という方法はいらない!というもの。
もちろん栄養の偏りも、ある程度解消されるよう考慮されてます。
(糖尿病など食事療法が必要な方は例外です)

けれど実践していくには、いかなる時も「食事記録する」ことを積み重ねていくことが大切!大前提である!
ということが強調されています。

挫折時期の解消法も、やはり「”食事記録”があるから乗り越えられる」と書かれています。
つまり「食事記録」が自分の食行動を明確にして食管理をしやすくしてくれる。
そして自分に合ったカロリーダウンの方法を導きだしてくれる
という考えに基ずいているのです。

また実践しやすいように、ダイエット達成までのプロセスを飛行機の発進プロセスになぞらえ
 ●助走・・現状を知る時期
 ●離陸・・カロリーを計算してみる時期
 ●上昇・・カロリーを制御する時期
 ●巡航・・ダイエットによいと言われる事を試してみる時期 
と4つの段階で順をおって進めてくれているので、あやふやになりがちな「自分がどの段階でつまずいているのか」もすぐ分かります。

ダイエットの楽しさも苦しさも正直に語られているので、どんな方にも共感できる部分があり、「私にもやれるかも?」と思わせてくれる1冊です。
栄養学の知識もところどころに盛り込まれ、現在ダイエット実践中の方にも役立つ内容です。

 

食事療法は旅行と同じ、計画をしっかりたてて楽しみましょう

栄養士・サプリメントアドバイザーコラム

食事療法ってつらい、きつい、好きなものを食べられないと思っていませんか?
そんなイメージを持たれている方は是非、当医院の管理栄養士にご相談ください。
食事療法といっても、一人一人にとって改善策や方法は様々です。あなたの生活を考え、目標にむかってしっかり取り組める改善策や方法を一緒に考えていきましょう。
さて、今回はそんなお一人お一人にあった食事療法を行うに当たってどのようなプロセスを経て栄養相談しているのかを紹介します。

<食事療法を旅行に置き換えてみたら・・・>
今、あなたが旅行にいくとしましょう。
きっと、多くの方は以下のプロセスで旅行のプランを立てるのではないでしょうか?

 

 プロセス1:行き先の選定
 まず、行き先のリストアップです。
 ロンドン、パリ、エジプト、韓国、北海道、熱海、沖縄etc・・・
 あなたは旅行先を決めるためパンフレットやガイドブック、ネットを利用して、観光スポットや名物料理、お得プランなどの情報収集をするはずです。
 プロセス2:行き先の確定
 そして、その中からもっとも行きたい旅行先を1カ所 (欲張りやさんは2カ所ぐらい)決めます。
それと同時に旅行プランを作ります。休みをいつ取るか、なにで(飛行機、船、電車)移動するのか、どこに泊まってなにを観光するのかetc・・・色々想像しながら日程を決めるはずです。
プロセス3:旅行の準備をする
次は旅行の準備です。
着替え・デジカメ・切符を用意し、化粧品は旅行用の小瓶に詰め直し、ガイドブック、etc・・・をバックに積め、忘れ物がないように入念に旅行の準備にとりかかることでしょう。
プロセス4:旅行へ出発
準備万端、旅行へ出発です。
すばらしい観光スポット、おいしい食べ物、異文化交流、癒し、日常では味わえない感動を得て旅行を満喫することでしょう。そして、予想外のトラブル(交通機関の乱れ、食事がいまいち、迷子になる、etc・・・)をも経験しながら、次回は失敗しないようにしようなどと感じるはずです。
プロセス5:思い出作りと次の旅行のために旅行を満喫した後は思い出作りです。あそこがよかった!あの食事はおいしかった。
今後行くときはあそこに行きたい・遊びたい、etc・・・良かった点と失敗点を思いだし記憶することで、次の旅行のための経験値がアップすることでしょう。

食事療法も同じです。
プロセス1:自分の状況を正確に知るため、多くの情報から正しい情報をピックアップする。
プロセス2:自分がどうしたいのか、何ができるのかを考えプランニングする。
プロセス3:実際に実施するにはどうしたらよいか、必要なものを準備する。

プロセス4:食事療法に取り組んでみる。成功、失敗を経験する。
プロセス5:自分にあった有効で継続できる方法を見つけることで食事療法
       の経験値をアップする。そして食事療法しながら生活を楽しむ。

あなたは、今どのプロセスで困っていますか?
次のプロセスに進むのに悩んでいませんか?
是非一度ご相談ください。

アクセス

アクセスマップ

〒604-8151 京都市中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町235

googleマップを見る

吉政医院

ご予約・お問い合わせ

休診日
月曜午後・土曜午後
・日曜・祝日